ビジネスで動画を活用する場合、「実写」を使う場合と「アニメーション」を使う場合があります。
ツタエルファクトリーでは、主に「アニメーション」による動画制作を行っておりますが、お客様のニーズや目的などに応じて、「アニメ」のみではなく、「実写」を交えた動画制作も提案しています。
なぜなら動画を制作する内容によっては、「実写」も活用したほうが、売上のアップ・商品認知などの効果がより高まるからです。
今回の記事では、「実写」と「アニメーション」にどのような違いがあるか、それぞれの強み、メリットや特徴について、詳しく解説していきます。
それぞれの特徴が分かれば、どちらで動画を作った方がいいか、もしくは両方使った方がいいのかが分かるようになります。
結果的に、無駄な時間や手間を省き、最小限の手間とコストで最大限の効果を上げることができます。
「実写」動画と「アニメーション」動画の違い、特徴
それでは、まず「実写」動画と「アニメーション」動画の特徴について、それぞれ解説していきます。
「実写」動画の特徴とは?
実写の動画には、次のような特徴があります。
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映すものを正確にありのまま伝えられる
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視聴者に共感を持ってもらいやすい
【実写の特徴 1】 映すものを正確にありのまま伝えられる
実写は特に加工しない限り、現実の映像をそのまま伝えていますので、映したいものを正確にありのまま伝えられます。
ですのでリアリティがありますし、真実を正しく伝えることができます。
「これは本当のことです」という現実感や、「嘘ではありません」という真実性を出したいときには実写の方が向いています。
※アニメの場合、そもそも現実のものを映したものではないので、リアリティはなくなってしまいます
【実写の特徴 2】 視聴者に共感を持ってもらいやすい
上記で話した通り、実写はリアリティがあるので、視聴者は登場人物やその状況に、共感を持ちやすくなります。
アニメは作られた映像なので、どうしても感情移入しにくい部分がありますが、実写の場合は、リアリティがあるぶん自分に置き換えやすくなります。
そのため、その人物やシーンに感情移入がしやすく、「私もそう思う」「わかる、その気持ち!」などと共感も得られやすいのです。
例えば、20歳前後の女の子が出てダイエット商品を紹介する動画の場合、同年代の女性視聴者は登場人物に感情移入しますし、ダイエットの悩みに対しても共感してくれます。
しかし、視聴者が40代の中年太りに悩む男性の場合、20歳前後の女の子が動画に出ていても、あまり共感はできません(逆に動画に40代男性が出ていても、若い女性視聴者は共感しにくくなります)。
実写は人物の属性が明確になるぶん、属性が近いターゲットには強い共感を持たせられますが、属性が違うターゲットには逆効果になりやすくなります。
「アニメーション」動画の特徴とは?
一方、アニメの動画には次のような特徴があります。
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形のないものや抽象的なものをわかりやすく説明できる
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好感度を高めやすい
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「親しみやすさ」や「話しやすさ」を感じさせる
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制作コストが安い
【アニメの特徴 1】 形のないものや抽象的なものをわかりやすく説明できる
アニメは実写に比べると、形のないものや抽象的なものを説明するのが得意と言われています。
例えば、下記の動画はテニスのルールを解説していますが、こういった形のない概念的な説明は、アニメが最も得意とするところです。
※こちらは当社のYouTubeチャンネルに投稿して1年ほどで再生回数が2万回を超え、高評価の割合もとても高い動画になっています(テニスの専門チャンネルでもないのに、これだけの数字が出るのは異例だと思います)
士業などの形のないサービスやIT系商品の機能は、実写では説明しづらいですし、概念的なものは、そもそも実写では写せないので、説明ができなかったりします。
そのため形のないものや抽象的なものの説明はアニメの方がよいのです。
またアニメですと、伝えたい部分だけを強調してしっかり伝えることができますが、実写の場合は、不要なものも映り込んだりします。
そのため、視聴者はどこに注目していいか分からず、結果的に伝え手が伝えたいポイントが理解できなかったりするのです。
【アニメの特徴 2】 好感度を高めやすい
アニメには、好感度を高めやすいという特徴があります。
そのため動画内で商品やサービスを紹介すれば、その商品・サービスや会社の好感度を上げ、ブランドイメージのアップさせることができます。
実際、下記のように大企業では、アニメ・イラストなどのキャラクターを活用しているところが、少なくありません。
楽天グループ | お買いものパンダ |
ENEOS | エネゴリくん |
NOVA | NOVAうさぎ |
スカイツリー | ソラカラちゃん |
本来、こういったキャラクターがなくても、ビジネスとしては成立しますよね?
それでも、わざわざこういったキャラクターを作っているのは好感度を上げたり、ブランドイメージアップさせたりするのに、役立つからです。
「和歌山電鐵」では「たま」という猫が駅長をしていましたし、「ソフトバンク」では北大路欣也さんが声を担当された「お父さん犬」なんていました。
ソフトバンクの商品、サービスも説明するのであれば、犬を使う必要はありませんし、人間がソフトバンク商品の特徴を伝えれば十分です。それにもかかわらず、あえて犬などを使っているのは、商品・サービスの好感度をあげるなどの効果が見込めるからです。
動物やアニメのキャラクターは、誰が見ても嫌な気分にはなりませんし、自然と良い印象を持ちます。
そのため、多くの企業が採用しているのです。
【アニメの特徴 3】 「親しみやすさ」や「話しやすさ」を感じさせる
好感度が上がるということは、その企業やサービスに関係する人に対しての印象も良くなります。
そのため視聴者は、その人たちに対して「親しみやすさ」や「話しやすさ」も感じることができます。
ですので、営業してる人や士業、病院の先生など、「自分自身が商品やサービスの一部になっている仕事」では、 顧客や患者さんから気軽に相談されやすくなります。
【アニメの特徴 4】 制作コストが安い
一般的に、アニメは実写よりもコストが安くなると言われています。
実写で動画を制作する場合、出演者や撮影スタッフなどの人件費はもちろん、撮影機材や撮影場所の確保など、いろいろと手間と時間やお金がかかります。
また、一旦撮影が終わると、後で修正しにくいというデメリットもあります。
撮影のし直しとなれば、出演者やスタッフのスケジュールを再度調整して、また撮影場所も確保し直さなければいけません。
しかしアニメであれば、出演者はいりませんし、撮影場所の確保なども必要ありませんので、製作コストを大きく抑えることができます。
また、修正をする場合も簡単に変更がきくため、実写よりも手間がかからず、コストもかかりません。
ビジネス動画での「実写」と「アニメ」の正しい使い分け方
「実写」と「アニメ」、それぞれの特徴や違いがわかったと思います。
ここからは、ビジネスで動画を活用する際、どう使い分けたらいいか、目的別に実写とアニメどちらがおすすめかを紹介します。
「実写」が向いているものとは?
まずはじめに、実写の動画が向いているものについて、解説します。
実写動画が向いているものは次のケースです。
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商品の魅力や様子をありのまま伝えたいとき
-
リアリティ、真実性を伝えたいとき
-
ターゲットが明確で共感をしてもらいたいとき
1つずつ解説します。
1. 商品の魅力や様子をありのまま伝えたいとき
まず1つ目は、商品やサービスの魅力や様子をありのまま伝えたい場合です。
例えば、美味しそうな料理や、インスタ映えするような見栄えの良い観光名所、こういったもの伝えたい場合は、アニメよりも断然実写の方がいいですよね?
アニメで料理や絶景の観光名所を見せても、視聴者にその良さやすばらしさは伝わりません。
実写であれば、ありのままの良さをそのまま伝えてくれますので、商品の魅力や様子をそのまま伝えたいときは、実写がベストです。
2. リアリティ、真実性を伝えたいとき
次は、実績や根拠など、紹介するものの真実性、リアリティをアピールしたい場合です。
例えばですが、
- ピアノの先生をやっていて、何かのコンクールなどで優勝したときの賞状
- 自社の商品やサービスが、地元の新聞などで紹介されたときの切り抜き
- 商品・サービスを利用したお客様から届いた感謝の手紙
などですね。
こういったものは、「嘘や修正されたものではなく、事実である」ということがとても重要です。
今の時代、「ステマ」などという言葉もあるぐらいなので、 一般の人もこういったものが嘘ではないかと、疑心暗鬼になっています。
そのため、実績やサービスの質を保証する根拠などを示すときは、ありのままを映してくれる実写の方が、良いわけです。
ちなみに下記は、コンサル業を想定して指導実績をアピールした動画を「実写」と「アニメ」で制作したサンプルです。
伝えている内容は同じですが、実写の方がリアリティがあり、実績に対する信頼性が増しています。
3. ターゲットが明確で共感をしてもらいたいとき
動画内の登場人物やストーリーに共感をしてもらいたいときは、実写の方が向いています。
特にターゲットがはっきり決まっている場合、ターゲットと同じ属性の出演者を使うことで、視聴者に感情移入させやすくなります。
商品・サービスを使って、ターゲットが問題解決できた、目標が達成できたなどの、サクセスストーリー型のシナリオで動画を作る場合におすすめです。
「アニメ」が向いているものとは?
次に、アニメの動画が向いているものを紹介します。
アニメ動画が向いているものは次のケースです。
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幅広いターゲットに訴求したいとき
- 自分自身が商品の一部であるとき
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無形サービスや複雑なものを説明するとき
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実写では映せないものを表現するとき
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複数のパターンを作るとき、今後更新する予定があるとき
1つずつ解説します。
1. 幅広いターゲットに訴求したいとき
まず1つ目は、アニメの方が幅広いターゲットに訴求できるので、ターゲットが明確でない場合は、アニメの方がお勧めです。
先ほど、「ターゲットが明確だと実写の方が共感してもらえる」と言いましたが、アニメはリアリティがない分、ターゲットもぼやかすことができます。
あらゆる属性にまんべんなく訴求できますので、共感性は落ちますが、訴求する範囲は広くなります。
楽天グループの「お買い物パンダ」やソフトバンクの「お父さん犬」なんて、完全にキャラクターになっていて、属性が決まっていません。
ですので、20代女性でも50代男性でも、まんべんなくアピールできます。
楽天やソフトバンクのサービスは、そもそもターゲットが幅広いので、本当に上手な戦略ですよね。
2. 自分自身が商品の一部であるとき
つぎは、「自分自身が商品の一部になる商品・サービス」を紹介するときです。
たとえば、
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士業(税理士、司法書士、行政書士、弁護士、社労士など)
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病院・クリニック
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コーチ・コンサル業
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営業マン
などですね。
これらの仕事は、相手と実際に話して商品・サービスを提供します。
そのためお客様、患者さんからは、商品・サービス自体のクオリティと同じくらい、サービス提供者の人柄・性格を重要視されます。
いくらスキルの高い先生でも、人柄がよくなかったら、誰もその人を選ぼうとはしません。
営業の世界でも、「営業は商品ではなく自分を売れ」などと言いますが、それぐらい人柄や性格が重要なのです。
アニメは実写よりも好感度を上げやすいですし、親しみやすさも感じられます。
お客様からは、相談もしすやくなりますので、事前の問合せなども増えやすいのです。
とくに士業、病院、コンサルなどの先生は威厳があるぶん、一般の方は「気軽に話せない」「ちょっと相談しづらい」などのイメージがあります。
だからこそ、アニメを活用した場合の効果は大きいのです。
そのため、「自分自身が商品の一部になる商品・サービス」を紹介するときはアニメの方がよいのです。
3. 無形サービスや複雑なものを説明するとき
また、アニメは無形サービスや複雑なものを説明するときに向いています。
無形サービスでいうと、たとえば士業などのサービスなどですね。
税理士や司法書士の税務顧問や登記手続きなど、士業のサービスは目に見えるものではありません。
製造業のように「モノ」という形で提供されるものではないので、実写ではなかなか表現しにくいものだと思います。
また、新機能をもったソフトウェア、電化製品などを紹介するときも、馴染みがないぶん、複雑な説明になりがちです。
このようなも形のないもの、抽象的で説明が複雑なものは、実写よりアニメの方が分かりやすく説明できます。
4. 実写では映せないものを表現するとき
また、実写では映せないものや、グロテスクで実写では映しづらいものなどもアニメの方が向いています。
例えば下記の動画は、インプラントの術式である「1回法」と「2回法」の違いを説明しています。
歯の断面が出てきますので、実写では撮影ができないですし、模型などを使っても、実写だとグロテスクになりがちです。
しかしアニメであれば、シンプルにわかりやすく見せることができるので、おすすめです。
5. 複数のパターンを作るとき、今後更新する予定があるとき
1つの商品・サービスで、ターゲットごとに訴求の仕方を変えるなど、映像を複数使いたい場合、アニメの方がスピーディーかつ低コストで対応できます 。
例えば、「離婚トラブルに強い弁護士」として、動画でアピールする場合、 ターゲットが男性か女性かで訴求の仕方が変わってきます。
また、相談者の年齢によってもトラブルの原因が変わってくるので、動画で訴求するなら、それぞれのターゲットに分けて、動画を活用した方が視聴者の反応もよくなります。
また、定期的に内容を更新したい場合なども、動画の編集が簡単がアニメの方がよいと言えます。
今回のまとめ
以上、「実写」と「アニメ」の違いについて解説してきました。
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商品の魅力や様子をありのまま伝えたいとき
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リアリティ、真実性を伝えたいとき
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ターゲットが明確で共感をしてもらいたいとき
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幅広いターゲットに訴求したいとき
- 自分自身が商品の一部であるとき
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無形サービスや複雑なものを説明するとき
-
実写では映せないものを表現するとき
-
複数のパターンを作るとき、今後更新する予定があるとき
実写とアニメそれぞれに、メリットとデメリットがあることがわかっていただけたと思いますので、動画制作をする際の参考にしていただければと思います。
ただ、実際ビジネスに活用する場合は、必ずしもここで解説したような使い分けができないことも多いと思います。
- 「 リアリティ感は出したいから実写の方がいいのかもしれないけど、好感も持って欲しいから、アニメの方がいいのかも……」
- 「 実写で視聴者に共感をしてもらいたいけど、 ターゲットごとに複数のパターンを取りたいから、アニメも捨てがたい……」
というように、実写とアニメのどちらがいいか、はっきり選べない場合も多いと思います。
そういった場合は、動画を作る一番の目的は何かを明確にすることが大事です 。
目的が複数ある場合はそれぞれに順位付けをして、実写でやった方がいいのか、アニメでやった方がいいのか、重要度に応じて考える必要があります。
もし、「どうやって決めたらいいのかわからない」「どういうやり方がいいのか知りたい」など、動画活用でお悩みでしたら、ツタエルファクトリーでは無料相談をやっておりますので、お気軽にお問い合わせください。
ツタエルファクトリーでは、単に動画を製作するのではなく、お客様の問題解決、目標実現を第一に考えていますので、お客様の目的を伺った上で、最適なご提案をさせていただきます。
実際お客様のニーズによって、下記のような「実写」と「アニメ」をハイブリッドさせた動画も製作しております。
※ リアリティを出したい箇所や、視聴者がありのままを知りたい部分は実写 、親しみやすさや好感を持ってもらいたい部分はアニメを活用しています。